「なあ、おい、蟇君......。こんなことを言って、君に悲しい思いをさせたかないんだが、しかし、どう見ても、君は不細工だね」
 こう言うと、彼は、例のあどけない、しかも歯の抜けた口をあけ、熱い息を吐きながら、心もち英語式のアクセントでー
「じゃ、君はどうだい?」
 と、やり返した。